ウイズ理事長
知子さんのお部屋

痛ましい事件「いなくていい人はいない」

相模原市にある「津久井やまゆり園」で痛ましい事件が起こりました。深い悲しみと憤りを感じます。
 「障害者なんていなくなればいい」「障害者は不幸をつくることにしかならない」等、障害のある方を社会の邪魔者扱いする差別と偏見、その存在すら認めない異常な敵意。容疑者の障害のある方の命や人権を真っ向から否定する姿にぞっとします。
 容疑者は「ヒトラーの思想がおりてきた」と語っていたとのこと。障害のある方を価値なき命とする容疑者の言動は、ナチス政権下でのドイツで「障害者は生きるに値しない」と「優生思想」を掲げ計画的に虐殺したことを連想させます。
 これを機にすでにネットでは「障害者はいらない」「税金泥棒」等の投稿があるそうです。
 日本は、2014年に障害者権利条約を批准し、今年4月からは「障害者差別解消法」が施行されているというのに、片方では、経済や強い力や効率だけを評価し、障害のある方や社会的弱者や少数者などに対する偏見や差別がまかり通り、「努力が足りない」として「自己責任」と言う言葉にすり替えられ、「公」の責任を小さくする・・という歪んだ社会になっていると思います。この社会的風潮と今回の事件はどこか根っこが繋がっていると思わざるを得ません。今回の事件で、私は以前、元東京都知事が重度障害者の施設に視察に行った時「ああいう人ってのは人格があるのかね」と言ったことを思い出しました。
 改めて、この事件は私たち一人ひとりに重い問いをつきつけていると思います。
 私たちはこれからも現場の者として、障害のある方と丁寧に真摯に関わりながら、「いなくていい人なんていない」「誰もが大切にされる社会」ということを社会に伝えていかなければなりません。

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