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Blog前理事長知子さんのお部屋

「クレヨンハウス朝の教室に行きました」

2017年6月19日 前理事長知子さんのお部屋

17日にクレヨンハウス朝の教室に行きました。今回の講師は作家で表現者のドリアン助川さんでした。ドリアンさんは、2011・3・11の震災後1年目の2012年に松尾芭蕉の奥の細道と同じ場所を自転車で回り、放射線量を測った時の写真を通してその時の説明をしてくださいました。栃木県の方まで放射線量は高かったと。
その後、映画にもなった「あん」の中から、あんの主人公の徳江さんがどら焼き屋の千太郎さんに宛てて書いた手紙の抜粋を読んでくださいました。『園の森を一人で歩きながら煌々と光る月を見ている時でした。月が私に向かってそっとささやいてくれたように思えたのです。お前に見て欲しかったんだよ。だから光っていたんだよ。(中略)私たちはこの世を観るために聞くために生まれてきた。この世はただそれだけを望んでいた。だとすれば、教師になれずとも、勤め人になれずとも、この世に生まれてきた意味はある』
ドリアンさんは「生きにくい世の中だけど、みんなが自分らしく幸せになればいい」とお話し下さいました。ドリアンさんのお話に心揺さぶられ体中にあたたかい言葉が染み入る時間でした。

さて、共謀罪が参議院本会議で成立した。まさか、市民が同じ市民を監視する社会がくるとは、だれが思ったことだろう。なんと恐ろしい社会になったのか。誰のものでもない自分自身の自由な内心まで権力によって支配されるなんて、あり得ない。
朝日新聞の6月16日の「天声人語」に下記文章が載っていた
『「メッセンジャーを殺すな」という格言がある。悪い知らせを携えてきた人がいる。どんなに耳の痛い内容であってもそれを伝えてくれた人を非難したり邪険にしたりしてはいけないという戒めである。(中略)故事によれば、メッセンジャーを殺害した王にはその後、だれも何も報告しなくなる。王のご機嫌を取り、敵の将軍を笑いものにするような人たちばかりが周りに残った。その間に戦況は悪化の一途をたどったというのが、歴史の教えである」』
反対し続けるしかないが、悲しいことだ。

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